Kanae Kobayashi — Actor (4)
Masseur’s Curse (1970) [Movie] TMDB IMDb
怪談累が渕
director: 安田公义 actor: 石山輝夫 / Maya Kitajima
other title: 怪談累が渕 / 累渊怪谈
One murky night, Soetsu, a blind acupuncturist and money lender, calls on Shinzaemon Fukami, a Hatamoto samurai, to collect some money. But Fukami is too busy having an affair with a maid and curtly tells Soetsu to ask Sawano, his wife, for the money. As they have no money, Sawano interprets her husband's words as telling her to give herself to Soetsu in lieu of payment. However, Fukami catches them in the act and kills them both. Snatching up Soetsu's money bag with 30 ryo in it, he then asks two ruffians, to sink the bodies in a marsh. From what follows, it seems as if the spirits of Soetsu and Sawano are still hovering on earth in anguish and anger. For soon afterwards, Fukami is found dead by his own hand and Osono, Soetsu's younger daughter, suddenly disappears from home.
In the Cellar (1981) [Movie] Douban
蔵の中
director: 高林陽一 actor: 山中康仁 / 松原留美子
other title: / 蔵の中
蔵の中に住む胸を病む姉と、彼女を慕い看病する弟の妖しい関係を描く。横溝正史の同名の小説の映画化で、脚本は「愛獣 悪の華」の桂千穂、監督は「ザ・ウーマン」の高林陽一、撮影も高林陽一と津田宗之がそれぞれ担当。
誌「象徴」の編集者、磯貝三四郎のところへ、蕗谷笛二と名乗る少年が原稿を持ち込んで来た。「蔵の中」と題されたその小説の世界に三四郎は浸り込んでいった。--「蔵の中」に笛二と姉の小雪がひっそりと暮している。小雪は五歳のとき中耳炎で耳が不自由になって聾唖者となり、今は胸を病み、他人に伝染さないようにと、蔵の中に住んでいる。そこは、絵草紙、錦絵、能面などが散乱する頽廃美の空間。ある日、猛烈に咳こみ、喀血する小雪の唇を、笛二は吸い、その血痰を吐きすてた。姉に勧められるままに、笛二は唇に朱をさし、頬に白紛をぬり、弁天小僧の錦絵になぞらえて、美しく化粧をしたりしていた。その後も、小雪は喀血を繰り返した。「どうせ、長い命じゃない。したいことをするのよ」と呟く小雪。床に落ちていた遠眼鏡を拾いあげて、笛二は窓の外を眺めた。遠眼鏡の視野に、雨戸を開け放れた奥座敷が見える。そこには、小粋な年増美人お静の暮しがあった。お静は三四郎の愛人であり、二人はそこで愛しあい、言い争っていた。口のきけない小雪の唇を読むのに馴れている笛二に、二人の会話を読みとるのは造作も無かった。二人の話から、笛二は、三四郎の死んだ妻が莫大な財産を残して死んだこと、まだ四十九日も経っていないこと、死ぬ直前に、三四郎が妻の死を願っていたこと、血を吐いて急死したことなどを知った。三四郎は、自らの野心、欲望のために、妻に手をかけたのか。一方、小雪の病状は、重くなるばかりたった。重くなるにつれて、ふたりは、ますます妖美な世界にのめりこんでいき、お互いに貧りあう。その時、疑心暗鬼、痴話喧嘩の果てに、三四郎はお静の首に手をかけた。茫然と見る笛二。恍惚と歓喜の中、お静は妖しく黒髪をふりみだして、息絶えていった。「あたしを殺して、あの人がしたみたいに」笛二も又、愛してやまぬ小雪の首に、震えながら手をかけた。原稿を読み終えた三四郎は「蔵の中」に向って走り出した。
餓鬼草紙 (1973) [Movie] Douban
director: 高林陽一 actor: 伴勇太郎 / 松田幸江
とある湖畔の町の一寺の住職として、三十五歳の僧侶は、その日その日を、寺務と勉学と、仏との対話のうちに送っていた。僧の身辺の世話をする先代、先々代、いやもっともっと昔から、この寺に仕えてきた老婆の存在は、寺そのものともいえる。僧と老婆の静かな生活ー一。この、美しい、結晶のように、凍結した“生活・時間”と僧の内側の世界は、何が起ろうとも乱れることはなかった。ある雨の激しい日、一人の少女が疲れきった足をひきずって、寺の石段を登り、本堂の前で力尽き、倒れた。僧によって救われた少女は、行くあてもないまま、寺にとどまった。老婆は、我が娘のように少女を愛した。仏の慈愛にも似た、その深い愛に、少女の過去に受けたであろう心の傷も治癒され、次第に寺の生活に馴染んでいった。夏の盛りのある日。寺の裏山で銃声が聞こえ、一人のハンターの青年が現われた。その青年は少女をひと目見て以来、心を奪われてしまった。そして、青年と少女は、森の中で結ばれた。最初は多少の抵抗を示した少女だが、この自分にふさわしい青年の愛を受け入れた。一月。涼しい風の吹きぬける本堂で語りあっていた青年と少女は、自然に抱きあい、激しい愛撫の世界へと没入した。その時、偶然通りかかった僧侶は、その場を目撃し、愕然と立ちすくむのだった。しかし、その後の生活は外見的には、何の変化もみられなかった。初秋の気配か忍びよる頃。僧は突然、断食の荒行に入るといい本堂に坐りこんだ。何故、急にそのような荒行に入るのか、老婆にも、少女にもわからなかった。一日、一日と僧は衰弱していった。青年と少女は、その機が熟したので、寺を出る決心をした。輝かしい朝。若い二人の“信頼”が一つの生活に向って歩き始めた。その間にも僧は衰弱していき、やがて力尽き、本堂の床に死んだ。その死顔は“餓鬼”であった。老婆が焼く枯葉から、白い煙が低くたなびき、光がゆれ、影が動いた。境内は静かだった。何事もなかったかのように……。